放射線科(医療技術部)

当院の検査

永生病院放射線科で行われている検査をご紹介致します。

一般撮影へ
X線TV検査へ
CT検査へ
MR検査へ
骨塩定量検査へ

一般撮影

X線撮影(通称:レントゲン撮影)
人体を通過するX線量の差を利用して病気や怪我の診断をする検査です。

原理
X線

X線フィルム

: 心臓レベルの胸部模式図

: 肺

: 心臓、血管

: 脊椎(骨)


X線が人体に向かっていくと、人体を通過してX線フィルム(当院ではデジタルイメージングプレート)まで届きます。この時物質の密度によって通過するX線の量が変わります。例えば肺のように空気を多く含む臓器は物質密度が低いので多くのX線が写真まで到達し、その部分は黒っぽくなります。
骨や心臓、血管などは物質密度が比較的高いので通過するX線量が減り写真は白っぽくなります。

 

 Aero DR

ワイヤレスタイプの画像読み取り装置


REGIUS 350
主に胸部、頚椎など立位で行う撮影に用います。

REGIUS 550
腰椎、骨盤、胸腹部など臥位で行う撮影用です。

REGIUS 210/110
四肢の撮影などで用いるカセッテ(イメージングプレート)を読み取る装置です。

X線TV検査

『CUREVISTA』を導入いたしました。
従来のX線TV装置に比べ、低被曝で高画質な画像が得られます。
整形外科領域や消化管造影、嚥下機能検査などに能力を発揮します。

 

FPDとは?

この装置の特徴

低被曝線量化

当院での主なTV検査

フラットパネルディテクタ(FPD)とは?

X線TV装置では、透視信号・撮像信号を得るためにセンサが内蔵されていて、このセンサに大面積の薄膜トランジスタ(TFT)アレイと、X線を電気信号に変換する変換膜を組み合わせたフラットな形態のセンサパネルがFPDです。

CUREVISTAでは間接変換方式を採用しており、変革膜に蛍光体(CsI)、フォトダイオード(PD)の膜があります。フォトダイオードは、優れた光検出機能を有するため、被曝線量の低下に寄与しています。

FPD搭載装置では、従来のTV装置に比べ、センサ部の薄型化、読み出し画像の高い分解能、広いダイナミックレンジを持つ画像が特徴です。

この装置の特徴
CUREVISTAは、テーブル移動機構、斜めアームによって、広い検査空間が確保されています。また、高さ56cmまで、透視台を下げられますので、車椅子から直接移動することも可能です。
低被曝線量化

診断に不要なX線をパルス透視と立下り制御を急峻に行う波尾カットにより低減しています。
パルス透視では1秒間に透視するコマ数を任意に切り替えることにより、通常透視に比べて最大1/4まで被曝を低減することが出来ます。

当院での主なTV検査

 

脊髄腔造影(ミエログラフィー)

神経根ブロック(ルートブロック)

嚥下造影検査(VF)

上部消化管造影検査(UGI)

  脊髄腔造影(ミエログラフィー)

脊髄腔に造影剤を注入し、体位を変換しながら造影剤を脊髄腔内で移動させて、その流れを観察します。
透視をしながら撮影し、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄、脊髄腫瘍、癒着性脊髄膜炎などの診断に役立てます。

腰椎ミエログラフィー

CT横断面像

脊髄腔造影後にCT横断面を撮影し、画像再構成処理によって任意の断面を観察することができます。

 

  神経根ブロック(ルートブロック)

脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアにより痛みや障害をもたらしていると考えられる神経を造影した後、痛みや神経の炎症を抑える薬剤を注入します。その際、障害部位の痛みと同様の痛みが再現されたかどうか検査中に医師が確認します。

その結果、痛みの緩和や改善がみられます。

腰椎ルートブロック

 
  嚥下造影検査(VF)

脳血管障害などによって起こる嚥下反射機能低下の状態をみるための検査です。

この検査では、 食物が誤って気管に入っていないか? 
安全に飲み込みができるか?などについて、エックス線透視下にて評価します。
検査結果より、食事摂取困難やむせ込みの改善に向けたリハビリを行なっていきます。
透視画像をDVDに録画し、検査後の症例検討に役立てています。


※ブラウザによっては映像が見えない場合があります。

 

 
上部消化管造影検査(UGI)

胃バリウム検査は食道・胃・十二指腸の内部(胃壁)をエックス線により撮影するもので、空気(炭酸ガス)で膨らんだ胃壁にバリウムを付着させて行います。  胃癌、胃潰瘍、ポリープ、憩室などの胃部疾患の診断に役立てます。

UGI

上部消化管検査のQ&A 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上部消化管検査のQ&A

Q1 なぜ検査前に注射をするのでしょうか?

答

A1 1.ボケた写真を無くすためと
2.胃と腸の重なりを防ぐためです

 

胃や腸は、消化のための蠕動(ぜんどう)運動により絶えず動いています。
その蠕動運動を一時的に抑えるために注射をします。
注射の効果は10~15分位です。

注射をすると
心疾患緑内障(眼の疾患)前立腺肥大症状が悪化する場合があります。
上記疾患のある方は必ず事前にお申し出ください。


Q2 なぜゲップの出る薬(発泡剤)を飲むのでしょうか?

答

A2 小さな病気を発見するためです。

 

胃には小さな襞(ひだ)がたくさんあります。
バリウムを飲んだだけでは胃はしぼんだ状態です。
発泡剤(炭酸ガス)を飲むことにより胃の襞を伸ばし、襞に隠れた小さな病気を発見することができます。



Q3 なぜゲップをしてはいけないのですか?

答

A3 小さな病気を発見するためです。

 

ゲップをすると胃がしぼみ、小さな病気は胃の襞に隠れ発見することが出来なくなります。そのためゲップが出た場合、発泡剤を追加してお飲み頂くことになります。ゲップが出そうになった場合は口を閉じ、舌を上の前歯に付けお腹に力を入れ、息をこらえるようにし、出来るだけ我慢してください。
ゲップを我慢することが、画像の良否を左右します。


Q4 なぜグルグル回ったり、体を揺すったりするのでしょうか?

答

A4 小さな病気を見逃さないためです。

 

バリウムは発泡剤で膨らんだ胃の中を素早く移動することにより、胃壁にまんべんなく付着します。小さな病気を見逃さないためグルグル回って頂いたり、体を揺すらせていただいたりします。


Q5 うつ伏せ(腹ばい)で頭を下げる体勢がキツイのですが、なぜあんな格好をしなければならないのですか?

答

A5 胃の前側の壁の病気を発見するためです。

 

通常のうつ伏せ(腹ばい)では胃の前壁(前側)にはバリウムが溜まってしまいます。(画像1)
頭を下げることによりバリウムが胃の上方へ移動し、前壁の小さな病気を見つけることが可能になります。(画像2)
安全性には肩当てを当てる等、万全を期しておりますのでキツイ体勢ですがご協力お願い致します。

 

うつ伏せ水平位

画像1 腹臥位充盈像

うつ伏せ頭低位

画像2 前壁二重造影像


Q6 お腹を筒で押すのはどうしてですか?

答

A6 圧迫して撮影することで、隆起性または陥凹性の病気を発見するためです。

 

バリウムの付着が悪い部位、病気の多い部位は圧迫しながら撮影し、病気の見逃しを防ぎます。圧迫法はお腹に力を入れると上手く撮影できません。お腹の力を抜いてください。また押し方や強さには充分気を付けておりますが、圧迫筒が肋骨などにあたって痛い時、苦しい時はすぐに声または手を挙げてお知らせ下さい。


Q7 他の施設と比べてバリウムの味が違うような気がするのですが、種類が違うのですか?

答

A7 小さな病気を発見しやすい高濃度バリウムを使用しております。

 

当院のバリウムは胃壁への付着を良くし、より小さな病気を発見するために高濃度バリウムを使用しております。バリウムは本来、無味無臭です。これに香料を添加し、香りを付けています。また重曹(炭酸水素ナトリウム)が入っているため、苦く感じられます。重曹には胃液中和作用があり、胃の中でバリウムが固まるのを防ぎます。
高濃度バリウムは温度が低いと胃壁にべっとりと厚く付着し、小さな病気を見落としてしまいます。また、冷たいバリウムは胃を刺激し、胃液が分泌され、バリウムの付着を妨げます。
そのため当院では室温にしています。


Q8 なぜ検査後、下剤を飲まないといけないのですか?

答

A8 小さな病気を発見しやすい高濃度バリウムを使用しております。

 

お飲みいただくバリウムは、大腸で水分が吸収されて石のように硬くなることがあります。
少しでも楽に排便していただくために下剤の服用と、日常より多め(2~3倍)の水分(水、お茶、コーヒー、ジュース等)をお摂り下さい。
普段から便秘気味の方は下剤の量を多めにお渡ししますのでお申し出ください。

CT検査

CT検査(Computed Tomography の略)
X線を用いてハムをスライスした様な人体の断面像を見ることが出来る検査です。

 

CT検査の注意事項

 

造影剤について

 

CTコロノグラフィー(仮想大腸内視鏡検査)

原理

: 検出器

: X線管

: 心臓レベルの胸部模式図

図の様に、X線管がX線を出しながら人体を1周し、それを対向する検出器で読み取りデジタル再構成を行うことによって断面像を得ます。

実際の画像です。2枚とも同じ1枚の画像ですが、左は肺が良く見えるように明るさ、コントラストを調整しています。右の画像は心臓や血管、リンパ節などに条件を合わせています。

肺野条件

縦隔条件

 
  マルチスライスCTの効用

マルチスライスCTは、複数の断面を同時にボリューム撮影することができます。 1回の撮影で細かく広範囲に人体部位を撮影できるので、横断面だけでなく、任意の断面画像や3次元立体画像の表示が可能です。
短時間で広範囲は精密検査が可能なので、小さな病変を見逃しません。

 

Bright Speed Elite

データ収集ボリューム16回転

この装置の特徴

Bright Speed Elite

  画像診断用ワークステーション

マルチスライスCTの登場によって広範囲の画像を、より高速かつ高精細に得ることが可能になりました。
それに伴い、3次元立体画像を用いた画像診断は急速に進歩しています。
Advantage workstationは、3Dをはじめさまざまな臨床に対応した豊富なアプリケーションソフトウェアを搭載し、診断に役立つ画像を臨床現場に迅速に提供することができます。

Advantage workstation

ミエログラフィーCT矢状断像

3次元立体画像

CT-コロノグラフィー(仮想大腸内視鏡像)

3次元立体画像

   CTコロノグラフィーについて詳細をみる


CT検査の注意事項

腹部CTでは検査前の食事は摂らないで下さい。

造影CTの予定の方は、次の「造影剤について」をご覧下さい。

妊娠中の方、又はその可能性のある方はスタッフにお申し出下さい。


造影剤について

検査の内容(より詳しく調べるため)によっては造影剤を静脈内に注射して検査を行う場合があります。
次の方は事前に検査担当者にお申し出下さい。

喘息のある方

アレルギーがある方

以前に造影剤を使用した時に異常があった方

腎機能が低下している方(腎機能障害)

心疾患のある方

 

当院では後発医薬品の造影剤を使用しています。

CTコロノグラフィー

CTコロノグラフィー(仮想大腸内視鏡検査)

近年、我が国では大腸がん患者が急増しています。大腸がんは、早期に発見すれば治癒率が高いと言われており、定期的に大腸がん健診を受診することが望まれます。
CTコロノグラフィー(CT-Colonography)とは、内視鏡やバリウム等の造影剤を体内に入れることなく、CT撮影から得られる情報をコンピュータで画像処理を行うことで3D画像・仮想内視鏡像を構築し、大腸の病変(ポリープ・憩室・癌など)の検出や評価を行う大腸画像診断法です。

  CTコロノグラフィー検査の主な特徴

・肛門から身体に無害な炭酸ガスを注入し大腸検査を行います。
・内視鏡を挿入することが困難な方にも最適なスクリーニング検査です。
・検査時間が10~15分と短い検査です。
・お腹全体を撮影するため、大腸以外の臓器の疾患も把握することができます。
・得られた情報を基に仮想内視鏡画像で診断を行います。

 
CTコロノグラフィーの検査画像

大腸3D画像

 

大腸の展開像

 

仮想大腸内視鏡像
※この動画では、ポリープの箇所がよくわかるように青色表示をしています。


検査前の準備について
・この検査では前日から消化の良い食事と下剤を用いて腸の中をきれいにします。

 

検査の流れ

・専用の検査着に着替え、CT検査台に横向きで休みます。
・医師が肛門にチューブを挿入して、炭酸ガスを送り大腸を伸展させます。
・場合によっては、腸の動きを抑える注射を使用することがあります。
・大腸が十分に拡張したら仰向けと腹這いの2回CT撮影をします。
・撮影されたデータから仮想大腸内視鏡像を作成します。

 

CTコロノグラフィー(CT-C)検査で使用する炭酸ガスと専用注入装置

・当院ではCT-C検査で使用するガスに、腹腔鏡手術で持ちいられる炭酸ガス(二酸化炭素)を使用しています。
・炭酸ガスがおなかに入っている間はお腹の張りやトイレに行きたい感じがありますが、二酸化炭素は空気の約150倍で体内に吸収され、10分程度でお腹は楽になります。
・当院で使用している炭酸ガス注入装置は、ガスの送気圧と送気量の管理を自動で行うCT-C専用の装置であり、安定した大腸の拡張を得ることができ、患者さまの苦痛の軽減を可能としています。

 

MR検査

MR検査(Magnetic Resonanceの略)
磁気共鳴という意味で、円筒形の中に身を入れて、人体の内部を画像にして検査をします。

MR検査の特徴

MR検査の注意事項

造影剤について

MR装置(1.5テスラ)について

水素原子核の共鳴について


SIEMENS MAGNETOM Symphony Advanced
原理

磁石の中に入り、(1)電波を与えると身体の中の水素原子は (2)共鳴します。
そこで電波を止めると共鳴した水素原子は (3)微弱な電波を発します。
これを (4)コイルというアンテナで受信し画像を得ます。

MR装置内(磁石の中)

(4)

(3)

(2)

(1)

腹部MR検査時の模式図

 

MR検査の特徴

大きな音がします(売店では耳栓の販売もしております)。

時間が長くかかります(検査部位によりますが大体20~40分位です)。

X線を使いません(X線被曝がありません)。

体中のあらゆる方向の画像が得られます。

痛みは全くありません。

強い磁石を使って検査をします。

 

MR検査の注意事項
次の方はMR検査を受けることができません

心臓ペースメーカーを使用している方

人口内耳が埋め込まれている方

可動型義眼を装着している方

脊髄電気刺激装置を使用している方

 
次の方はMR検査を受けることができません

脳動脈瘤の手術を受け磁性体クリップを入れている方

金属製の心臓人工弁を入れている方

その他の金属が体内に入っている方(眼に金属粉等が入っている可能性のある方)

閉所恐怖症の方

※これらいずれかに該当する方は、スタッフにお申し出ください。

 
次の方はMR検査を受けることができません

身に着けている金属類は全て(下着のホック等も不可)外して下さい。
   当院では検査前に更衣室にて検査着に着替えていただきます。

 

造影剤について

検査の内容(より詳しく調べるため)によっては造影剤を静脈内に注射して検査を行う場合があります。
次の方は事前に検査担当者にお申し出ください。

喘息のある方

アレルギーがある方

以前に造影剤を使用した時に異常があった方

腎機能が低下している方(腎機能障害)

心疾患のある方

MR装置(1.5テスラ)について

拡散強調画像 (DWI)

高分解能3D
胆管膵管描出MR画像 (MRCP)

体動補正 (BLADE)

マイクロコイル(高分解能コイル)

早期アルツハイマー型
認知症診断支援システム (VSRAD)

SIEMENS MAGNETOM Symphony Advanced


拡散強調画像(DWI)

拡散強調画像は、水分子の拡散(ブラウン運動)を画像化したものでFLAIR法では検索不可能だった急性期脳梗塞の判断に有効です。 T2強調画像・FLAIR画像では軽度の濃度変化を認めますが病変ははっきりしていません。このような早期の脳梗塞でも拡散強調画像は鋭敏に病変を描出することが出来ます。

T2強調画像

FLAIR画像 拡散強調画像
T2強調画像 FLAIR画像 拡散強調画像


高分解能3D 胆管膵管描出MR画像(MRCP)

従来動きのある腹部領域の画像はMR装置の苦手とする部位でしたが
本装置では息止め検査やさまざまな呼吸同期等によって高分解能な画像が得られます。


体動補正(BLADE)

従来、動きに弱かったMR検査も動き補正用シーケンス(BLADE)により不定期な動きの影響を抑制することができます。小児や高齢者など動きの抑制が困難な患者様の検査に効力を発揮します。


マイクロコイル(高分解能コイル)

微小な病変を高分解能で撮像することができます。
指の腱や靱帯などの診断に用います。


早期アルツハイマー型認知症診断支援システム(VSRAD)

VSRADVoxel-based Spesific Regional analysis system for Alzheimer's Disease)
  アルツハイマー型認知症では早期に 海馬・海馬傍回の萎縮が起こります。 VSRADではMR検査で得られる 海馬・海馬傍回の画像データを利用し 健常者のデータと比較することで 客観的にアルツハイマー型認知症の診断を 支援するシステムです。

VSRAD解析結果レポートのサンプルへ


水素原子核の共鳴について

磁場と電波を使うことで、
「どうして信号を得ることができるのか?」
「どうしてコントラストの違う画像ができるのか?」
この疑問をわかりやすいイラストに置き換えて考えてみます。

1.何もない自然状態

授業前、生徒達は勝手な方向を向いてざわついています。

自然状態では、体内の水素原子核はそれぞれバラバラの方向を向いています。

 

2.磁場をかけた状態

担当の先生が入ってきて、生徒達は一斉に正面を向きます。

 

強力な磁場を与えると水素原子核は一斉に同じ方向を向きます。

3.電波をかけた状態

美人評判のマドンナ先生が覗き込んだため、生徒達は一斉にマドンナ先生に向かいます。

 

そこに電波をかけると、水素原子核は一斉にある特定の方向を向きます。
4.電波を切って緩和の状態

マドンナ先生が行ってしまうと、生徒達はまた教壇に向き直ります。 電波を切ると、水素原子核は元の方向に戻っていきます。この状態を「緩和」と言います。
この時、MR信号が放出されます。
5.信号を得る時の状態
勉強をしたい生徒とマドンナ先生に未練のある生徒の区別がつきます。 水素原子核の緩和の緩急によって、病変部と正常部の区別がつきます。

 

参考文献

「わかりやすいMRアンギオグラフィ 基礎から臨床まで」 (株)メディカルトリビューン

骨塩定量(骨密度)検査

骨折の予防のために

近頃、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)という言葉をよく耳にします。
骨粗鬆症とは加齢とともに急激に骨が弱くなる全身的疾患で、腰椎・股関節・手関節などの骨折の原因として大きな関心が寄せられています。

また、高血糖が原因で骨のしなやかさが失われて、骨密度が正常であるにも関わらず骨折しやすくなる、ということが最新の研究でわかってきました。
骨折の予防には、骨密度とともに血糖値にも注意する必要があります。

骨塩定量(骨密度)検査は、骨密度に着目しエックス線の透過率を数値化することで骨量の減少を早期に発見し、骨粗鬆症の適切な予防や治療を行うことを目的としています。

図1 正常骨と骨粗鬆症症例の比較

  

正常                    骨粗鬆症

図2  図1で示す正常骨と骨粗鬆症症例の比較の拡大画像

 

当院では、骨粗鬆症発生時に、特に骨折のリスクの高い腰椎・大腿骨頚部と手関節を測定する2種類の骨密度測定装置を導入しております。

QDR-Discovery(HOLOGIC社製)

QDR-Discoveryは、骨粗鬆症を含む骨量の低下による骨折リスクの検出に最も役立つ腰椎と大腿骨頚部の骨量を測定する装置です。
DEXA法(二重エネルギーX線吸収法)という方法を用いて、僅かな時間で簡単に測定することができます。

DTX-200(OSTEOMETER社製)
DTX-200
DTX-200はDEXA法で手関節(前腕遠位部)の骨量を測定する装置です。
イスに腰かけ、片腕を装置に入れて測定します。

骨塩と呼ばれる理由

骨はタンパク質とカルシウム、リンなどのミネラルからできており、このミネラルを、骨塩(bone mineral)と呼びます。 この骨塩量が減ると、骨はスカスカになり骨折しやすくなります。

DEXA(dual energy X-ray absorptiometry)法は2つの異なるエネルギーのX線を用いることにより骨と軟組織(脂肪、筋肉等)を分離し、より正確なデータを得ることができます。

測定に用いるX線は極めて少ない量ですので身体に影響は無く、気軽に検査が受けられます。

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